自由民主党衆議院議員 茨城県第2区 ぬかが福志郎

ぬかが福志郎の今週の直言

2009年

2009/12/03

平成研究会 総会 会長あいさつ要旨

皆さん、いよいよ今国会も、36日間プラス会期延長の4日間が明日で終結です。しかし、考えてみると、今度の国会、私の印象としては真に無味乾燥、内容空疎な国会だったと。中身は何があったのかという感じがします。鳩山総理の献金疑惑については、色々と党首討論や予算委員会の集中審議を要求しましたが、きちっと国民の前に明らかに説明をすべきだったのに、そういうことは葬り去られた。果たしてこれが正しい国会運営の在り方だったのか。また、鳩山総理自身はかつて自ら「秘書の責任は政治家本人の責任である」と言ってきた言動とあわせると、全く無責任極まりない国会に対する対応ぶりであったと改めて感じます。

 同時に、景気がどんどん悪くなっているにもかかわらず、我々がつくった14兆円の補正予算については、これを約3兆円蹴っ飛ばし、その代わりにどういう景気対策、あるいは経済政策を打ち出したのかというと、全くそれもなされていない。

 そういうことで景気が段々落ち込んでいく。そして3兆円を削った予算を、今度はこれを元に戻して補正予算をつくろうとしている。一体何を考えて政策運営をしているのか全く分からない。

 臨時国会において、例えば亀井金融大臣の、いわゆる「金融円滑化法案」ですが、茂木先生等々、質疑で国民の前に明らかにしていましたが、実質的に意味はあまり持たない。同時に、郵政の株式の凍結法案も実質的にあまり意味は持たないけれど、これも数時間の審議で強行採決をしている。

 国会の場においてはこんな程度で、彼らがマニフェストに謳っていた「子ども手当」の問題や、農業の「戸別所得補償方式」については、全く説明がなされていない。未だに工程さえはっきりしていない。農家の皆さん方は、今度の米作りをどうしていくか、非常に戸惑いを見せながら逡巡しているのではないかと思います。

 また、外交・安全保障においても、今日、普天間の問題については、年内決着が難しそうだという政府首脳の話がある。そして、社民党においては、県外・国外でなければ「重大な決意」をしていると言う。いかなるテーマについても内閣の決断がない。責任を負おうとしない。こういう体たらくで本当に日本の国政、日本の安全保障、日本の困難な経済問題にどう対処していくのか。全く説明がなされないところに憤りを感じるのは、私一人ではないと思います。

 ただ「政権交代」や「事業仕分け」などの活字だけが躍っている中で、支持率がなかなか下がらないという点もありますが、我々は、今国会が終われば、国会の中の議論、それから政策やマニフェストの公約に、民主党がどういう対応をしてきているかについて、よく国民の皆さん方にお訴えをし、そして、本当に国民の皆さん方がこれから何を望んでいるか、何を求めているか、そういうことについて、肌に感じるような形で吸い上げてきていただいて、来年の国会でしっかりと議論をしていただきたいと思います。

 ある意味では、民主党がやってきた「事業仕分け」等についても、これは無駄を省くと言う意味の財源探しである。あれだけの公約を実現するためには相当の財源が要るわけですから、財源探しをしたけれど財源が見つからない。結果的には膨大な借金で政策をつくっていかざるを得ない。そういう、いい訳の政治手法をやっていたと言われるでしょう。そういうことについて我々は問題意識を持って、しっかりと対応していく必要があると思います。

 我々は、今年は1月5日から国会を開いて、そしてリーマン・ショック以来の景気対策、日本の経済をどう立て直すかについて、20年度第一次補正、第二次補正、そして21年度通常予算、さらには21年度補正予算。危機意識を持ってしっかりと対応してきたのと比べると、国民に対する責任を果たしてきた政党と、果たしていない政党が歴然としていくと思いますので、皆さん方におかれましても、そういうことを国民の皆さん方にお知らせをしていただいて、そして我々は来年の通常国会で「自民党ならこうしますよ」という形を持って、来年の重大な政治決戦である、参議院選挙に立ち向かっていかなければならないと思います。

 それから、わがグループの運営ですが、今年中に一回、運悪く議席を得られなかった方々をお呼びして意見交換をすること。それから新年には議員同士で、新たな国会運営、あるいは新たな参議院選挙に向かうためのお互い共通の認識を持つ場を考えていきたいと思っています。

 今国会、皆さん方におかれましては、自由民主党が大敗を喫した後、お互いに連携をとりながら、今日までご協力をいただいたことに対して、心から感謝を申し上げます。皆さん方におかれましては、充実した形で新しい年を迎え、元気よく新年の政治活動が展開できることを期待しまして、あいさつに代えます。

ありがとうございました。

2009/11/26

平成研究会 総会 会長あいさつ要旨

いよいよ会期末です。各先生方におかれましては、衆参両院の国会がなかなか不正常な中で、しっかりと頑張っていただいていることに対し、心からお礼を申し上げます。

 ふと考えますが、民主党は政権を奪取したわけですが、小沢幹事長とは我々は昔から付き合ってきましたが、野党時代の基本的な考え方は、当時与党の自由民主党の支持率をどうやって下げていくか。そして、選挙に勝つために、有権者に対して何を言えば関心を持ってもらえるか。つまり、どういうふうにすれば自分たちに投票してくれるのか。また、政策はどういうことを言えば、自民党から離れて民主党に行くのか。考えていたのは、その3点だけだと思います。日本の国をどうするか。また、政策の整合性がどうであるかというのは、ほとんど無視されていたと思います。

 我々も野党の立場になっていますが、整合性や日本の国全体のことは、当然、政権を50年以上担ってきた経験もあるので、考えていかなければならないけれど、野党の立場、原点に返って、しっかりと追及すべきは追及していかなければならないと思います。

 最近の新聞は、毎日、鳩山総理の献金問題で埋められている。政策の問題が新聞のトップ記事を占めるのではなく、鳩山総理の偽装献金がトップを占めているような事態である。我々はこれをきちんと追及し、国民の前に明らかにしていく必要があると思います。鳩山総理も、自ら予算委員会や国会の場、あるいは記者会見の場で、自らの資産の中から偽装献金の原資をつないできたということも発言をしている。しかし、それ以外のことについては身内の者からは一切無いと言っていたけれど、今度は新たな事実が出てきて、身内の方々から、こともあろうに数年間に9億円もの政治資金が提供されていた。しかもなおかつ、これが偽装献金の裏づけになっているのではないか、ということです。これは政治資金規正法の量的な違反にもなっているし、もし、生前贈与的なものであったとすれば、これもまた税法に違反することにもなりかねない。

 色々な意味で、これらを明らかにしていかなければ、政治の原点である国民との信頼が失われ、民主党がいかに立派な政策を並べても、話しにならないというのが本当の姿だと思います。

 そういう意味で、貸付金は当初は銀行振込だと言っていましたが、身内のお金が本当に銀行振込だったのか。あるいは、それが現金でなされたのか。そういうことも明らかにしてもらわなければならない。そういうことをきっちりとしていかなければ、貸付と言っても事実上の寄付行為ではないのか、というふうに言われかねないので、ここは国会の場でしっかりと追及をしてもらいたいと思います。

 もちろん我が党は、予算委員会や色々な場で、「総理は説明責任を果たすべきだ」と言っておりますから、少なくとも国会中に、それくらいはさせていかなければ、野党の立場というのはないのではないのかと強く感じます。各先生方にはしっかりと頑張っていただいて、事実関係を明らかにしていくべきだと思います。

 いよいよ会期末でありますが、しっかりと各部署において、各先生方のご精励を心から期待します。

 ありがとうございます。

2009/11/19

平成研究会 総会 会長あいさつ要旨

 いよいよ国会も来週の会期末を控えて、緊張感を増してきました。我々も野党の立場を自覚して、その上で国会審議に臨み、国民の理解を得ていく形で、各部署で汗をかいていただくよう、よろしくお願いします。

 一方で、政府でも予算編成作業がスタートしていますが、どういう予算を作っていくのか。また、マニフェストとの絡みで、どういうふうになっていくのか。それが本当に国家国民のためになっていくのか。この金融危機・経済危機を乗り切る形をつくっていくことができるのか。そういう視点で我々も考えていかなくてはいけないだろうと思います。

 ここ4年間で、民主党は16.8兆円の財源手当てをすると公約しています。公共事業や補助金カットで9.1兆円。それから埋蔵金や政府資産の売却で5兆円。また所得控除で2.7兆円。この成り行きをきっちりと見定めていく必要があるのではないか。「事業仕分け」の状況を自民党の機関でもう一回点検をして、本当にこの仕分け方がよかったのかどうか。そういうことをやってもらいたいと思います。

 単に効率だとか、費用対効果だけで整理されていっていいのかと思います。社会保障分野、教育分野、また科学技術分野はそれなりの中期展望や、将来の日本の経済成長分野などを勘案しながら、考えていく必要があると思いますので、是非、党の政調会等の機関で予算のフォローをお願いしたいと思います。

 このままいくと、民主党側もマニフェストを守れば膨大な財政赤字・財政破綻になっていく。財政を健全化すればマニフェストを守ることができない。そういう狭間に立っていますから、我々は冷静にそこを見据えると同時に、分析をして、あるべき姿をきちっと出していきたいと考えます。

 いずれにしても、来年度予算編成について皆さんもよく注視して、考えてもらいたいと思います。

 今後、会期末に向かって、各先生方の一層のご精励を期待して、挨拶にかえます。

2009/11/05

平成研究会 総会 会長あいさつ要旨

連日国会活動、あるいは国対の皆さん、党執行部の皆さんも、大変ご苦労様です。予算委員会の審議を聞いておりますが、政府は、外交・安全保障や経済政策等々について、答弁があっちに行ったりこっちに行ったりして、全く羅針盤がないし哲学もない。政策がきちっと説明されていない。そういう印象を持って聞いていました。衆議院は今日3日目の予算委員会ですが、参議院におかれましても、衆議院の審議を受けた形で、しっかりと問題点を追及して、与党民主党の政策のバラバラさや、それから展望がないことなどについてしっかりと国民の前に示してもらいたいと思います。

 もう一つは、昨日の予算委員会で鳩山献金の問題が大きくクローズアップされました。審議を深める度に、ますます疑惑が強まっていくというのが、国民の皆さん方の受け取り方ではないのかと思います。私は昨日の鳩山総理の答弁を見て、政治家としての説明責任を果たしていない。核心に触れられると逃げの姿勢が目立つ。これでは国民の皆さん方の信頼を得ることは出来ないし、ますます不信を募らせていくことになるのではないかと思っています。

 4年間に個人献金が2億円余りで、うちの偽装献金が2700万円。また、5万円以下の小口献金も4年間で1億3000万円にのぼり、昨日の答弁でも、弁護士が言うには、「小口献金の中にも、疑わしいことがないとは言えない」と言っていますし、総理自身は自らが当事者であると言っているので、政治家としてしっかりと説明責任を果たして、真実を明らかにすることが、まず政治の大前提ではないかと思います。政治の出発点は国民との信頼です。国民との信頼は政治献金に対する疑惑にしっかりと答えていくことだと思います。

 私も含めて自由民主党の場合、自らの問題として受け止めて、真実を明らかにし、その上で国会の審議に影響を与えないように、あるいはまた国民の皆さんの信頼を得るように、自らのけじめをつけてきました。それが本当の政治家のとるべき態度であると思います。その意味で、逃げの姿勢の鳩山総理の今の態度は許すことができません。これは国会において今後も徹底的に追及していくべきであると考えます。

 民主党の中においても、下条みつ議員、篠原孝議員の秘書給与の問題もあります。民主党内部でお互いにきちっと明らかにせず慰めあっている。あるいは民主党内部できっちと問題点を追及していかない体質がある。そういうことも民主党自身が考えていくことではないのでしょうか。民主党の姿勢は「己に優しく、他人に厳しい」。こういうことでは本当の政治の出発というものはあり得ない。私は国会の中で自民党・改革クラブがしっかりと問題点を洗い出し、真実を追究していくことによって、政治に対する信頼を取り戻して欲しいと思います。そのほか様々な問題がありますが、国会の中でしっかりと今後対応していただきたいと思います。

 また衆参の先生方におかれましても、会期中しっかりと精励していただくことを心から念願をして、私の挨拶にかえます。

ありがとうございました。

2009/10/29

平成研究会 総会 会長あいさつ要旨

 今回は劇的な敗戦、敗北の後ですから、今後の党改革や国会運営において、これからは歴史的な再生再建をしていかなければならない。それくらいの覚悟を決めてやっていかなければならないと思います。

 いよいよ国会も始まり、衆参共、本格論戦がスタートしたところです。連日党本部、あるいは国会において、汗を流されている党所属議員の皆様に対して、心から敬意を表します。

 昨日は衆議院の代表質問、そして今日は参議院の代表質問です。マスコミや多くの皆さんも共有する印象ですが、私も鳩山演説を聞いていて、具体的な政策、あるいはどういうふうに政策を決めていくか、そういう手順が全く示されていない。抽象的な概念の説明に追われている。そういう印象を強く持っています。抽象的な概念を言うだけでは政策になりません。これからの論戦の中でしっかりと追及をしたいと思います。

 例えば、八ツ場ダムの中止や、後期高齢者医療の廃止などを散りばめていますが、これだけでは政策になりません。選挙スローガンですから、具体的な政策に結び付けていくためには、きちっと対案を出さなければならないと思います。我々も質問をするときには、当然そういう形を作っていくことが大事だと戒めておきたいと思います。

 もう一つは新聞等マスコミにもあるように、民主党の政策決定は、きちっと議論をしないままに、ほんの一部の人だけで出しているということです。これは密室政治的な感じがします。やっぱり国民から選ばれた議員や、国民全体の皆様方に問題を投げかけ、意見を吸い上げて政策に結び付けていく必要があるという観点からすると、他党のことながら、民主党内には自由も民主的な姿もないと懸念を持っています。

 いずれにいたしましても、我々も今後この国会の場で論争をしていく中で、問題点を浮き彫りにしていくことが大事であると思います。

 私が政策の問題で一番懸念をしているのは、「日米関係」「米軍再編」の問題です。これは早急に決断してもらわなければならないと思います。昨日の論戦の中で鳩山総理は、「10年も長引いてきたのは、どこの政権がやってきたのか」という答弁でした。閣僚で色々な意見が食い違っていますが、「最後は自分が決断する」ということでした。この10年余り、普天間移転の問題がなかなか決着していないという件について、私も2005年に防衛庁長官を拝命したときにこの問題に取り組みました。そういう思いもあるので説明をさせていただきたいと思います。

 これは「橋本・モンデール会談」で普天間基地が全面返還されることになり、どこに普天間の場所を移すのかという議論について、最初は、辺野古や、あるいは沖合いなど色々な議論がありました。最終的には辺野古沖合いに決定をしました。しかし猛烈な反対運動が起こって、10年余り過ぎても結果的にはボーリングも杭一本も打てなかった。それは反対陣営が舟を出して運動を繰り広げ、最悪の時は皆が海に飛び込んで反対運動を続けました。だから海上保安庁の舟が出ても、スクリューに巻き込んで死者を出してはいけないということで、舟を止める。そうすると仕事はストップする。

 そして結果的には地元と話し合いをしている過程で、2004年でした。沖縄の普天間基地のヘリが沖縄国際大学に墜落をしました。あの市街地のど真ん中でヘリの墜落事故が起こったときに、アメリカのラムズフェルド国防長官は「こんな市街地のど真ん中で訓練をしているのか。とても常識では考えられない」と述べました。そういうことから普天間を移転しようということで、国会の場でも、自民党でも皆、意を決して今のキャンプシュワブ辺野古の陸上に、あるいはまた海岸をまとめて、実現可能性のある立地をしていこうということで今日に至っています。

 当時、一番大事なことは、地元の辺野古住民の理解を得ることだと私は考え、辺野古住民の理解を得ました。その次に名護の市長にお会いして、「地元がOKだから、市もOKしてください」ということで原則的に合意をした。そして次に知事さんに「市もOKしているので、県が反対する理由はないですよね。抑止力の維持と、沖縄の負担を軽減するために何とかしよう」ということで普天間の辺野古移転の仕事をしました。

 時間がかかったのは、丁寧に、丁寧に反対の人たち、地域の住民、県民の皆さん方に説明をし尽くして合意を得てきた。民主的に親切に、そして透明性を持って情報を開示してあの状況を作り上げました。だから時間がかかるわけです。そういうことを是非分かってもらわなければならない。その上に立って、今でも普天間では毎日訓練が行われ、いつ何時事故が起これば大惨事になりかねない危険性を伴っていますから、一刻も早く解決をしなければならないという地域住民や県民の立場に立って、決断をしてもらいたいということを強く思っています。

 この問題について我々の先輩は、皆沖縄に力を注いで参りました。我々のグループの先輩であります佐藤栄作首相が沖縄返還を行い、橋本首相が普天間の全面返還を約束し、小渕首相は沖縄でサミットを開き、沖縄の自立的な経済圏、アジア開放への窓口にして、北東アジアの発展の土台にしよう。そういうことを考えてきた我々グループは、言ってみれば先輩たちの思いを込めて、日本の安全保障と沖縄県民の安全、豊かさを追求していく。そういう意味でも、はっきりと決断をしていただかなければならない政策について申し述べさせていただきました。

 また今後は、議席を得られなかった方々がわがグループで沢山います。そして今各市町選挙区の支部長を決める段取りを行っていますので、我々のグループの皆さん方の声を率直にヒアリングして、そして次なる参議院の選挙、あるいはまた総選挙に向けて、仲間のために共に汗をかき、次の選挙において勝利を目指す。反転攻勢のきっかけをつかむ。そういう形を皆と共につくりたいと思います。

 皆さんも議席を失われた方々とお互いに助け合っていきましょう。月に1回か2回そういう方々に来ていただいて、中央でどういう組織改革をして、国民に対してどういうアピールをしているのか。政策はどういうことをしているのか等々を報告します。あるいはまた勉強の場をつくりますので、各先生方も是非参加をしていただいて、ご説明をしていただければありがたいと思います。

 この国会は健全な野党として、自由民主党の将来にかけるきっかけを掴むように、お互いに努力していくことを誓い合って、私の挨拶にかえたいと思います。