自由民主党衆議院議員 茨城県第2区 ぬかが福志郎

ぬかが福志郎の今週の直言

2012年5月

2012/05/31

平成研究会 意見交換会 会長あいさつ要旨

 いよいよ後半国会も残すところ3週間です。そういう中で、昨日、野田首相、小沢元代表、輿石幹事長の3者会談が行われました。元々平行線をたどり、物別れになるということは織り込み済みでした。しかし、よく考えてみると野田総理も一大決心というか乾坤一擲と言ったわけです。これは古代中国の項羽と劉邦の天下分け目の戦いに臨んだ劉邦の決意のほどを表したものです。野田総理も、政治生命をかけると言った消費税問題に関して、今、ルビコン川を渡ったとは言えないが、川に入って対岸に向かって走り続けているところだろうと思います。その間には、民主党内では常任委員会を職権でたてるなどの、国会のサボタージュ作戦が見られるように、抵抗勢力など様々な障害物があります。我々が突き付けた2閣僚の辞任問題等もあります。そういう障害物をいかに乗り越えて対岸にたどり着くかを注目していきたいと思います。
 我々は消費税と社会保障の中味については考え方や基本方針を示しており、お互いに結論、着地点に向かって話し合おうと言っています。野田総理はしっかりと対岸にたどり着いて、この話し合いができるようになれば協力していくことが我々平成研の立場だと思っています。
 そのためには、野田総理が自らのリーダーシップで2閣僚の問題、それから他党のことですが、党内分裂を覚悟で民主党内の執行体制を野田総理の理念、思いを実現できる体制につくりあげていくことができるのかどうかを見極める必要があります。
 我々は社会保障制度に関する特命委員会で、税法と中味について基本的な考え方を示しています。それから党内でも一定の了解を得ているので、これは与野党協議を野田総理が呼びかけていると聞いておりますから、障害物を乗り越えてきたときは積極的に話し合いをして、消費税の法案、社会保障の中味を国民の前に示していくことが出来ればよいと思います。
 今、我々に閉塞感を持たれているのは、「決めることが出来ない政治」、「決断が出来ない政治」ですから、このまま消費税の問題等についてサボタージュ作戦に乗って何も決められなかったら、既成の政党政治に対する批判層が増え第三極に持って行かれる恐れがあり、我々は責任ある政治を国家国民のために示していく必要があると思います。そういう考え方の下に、この後半国会を一致協力して頑張っていくことが望ましいと思います。
 これまでの民主党政権の3年間は、ある学者が言っているように、最低の鳩山元総理、最悪の菅前総理。それぞれ外交安全保障、原発の問題を見ればよく分かります。野田総理については最弱の総理だと言われています。ルビコン川を渡りつつあるから、しっかりと渡り切って消費税の問題と社会保障の問題について、我々と中味が一致し合意すれば成果を得ることができるのです。そうなれば最強とは言わないけど、強い総理の評価を得ることができるのではないか。あるいは国民の期待に応えることができるのではないかと思います。
 いずれにしても、我々は今まで、竹下元総理、橋本元総理、小渕元総理もそうでしたが、抵抗勢力があったり反対するものがいれば、官邸に一人ずつ呼んで説得したり、あるいは当選期別に官邸に呼んで、総理自ら汗を流して意見を聞いたりして、納得させるなどの努力をしてきたのを見ました。だから大きな成果を得ることができたし、あるいは国民の期待に応えることができました。野田総理は評論家みたいにペラペラと喋っているだけではなくて、ちゃんと党内の抵抗勢力を説得するだけの気概を持ってやってもらいたいとエールを送りたい。
 総理は今国会で命懸けで政治生命をかけて、この法律の成立に全力を挙げると言っているので、解散をする決意を持って党内を説得するくらいの気概がないと出来ないと思います。今後は、ルビコン川を渡り切ったところで与野党の間で話し合いができる環境づくりを、お互いにしていくことが望ましいと思います。

2012/05/17

平成研究会 意見交換会 会長あいさつ要旨

 いよいよ今日から後半国会最大の懸案である消費税及び社会保障の改革案が審議されました。我々もこの問題に重大な関心を持っていますが、平成研究会として基本的な考え方を皆さん方と共有したいと思います。
 政府民主党が出している社会保障法案の中味については、全くばらまき状態で、我々はこの法案に賛成することは出来ません。しかしながら、我々が従来訴えてきたように、社会保障の中味、それから消費税の中味について我々の言い分をきちっと聞いて合意をしてくれるならば、我々は消費税法案の成立に向けて協力をしていきたいと思います。
 その際、参議院で問責決議が可決された二人の更迭をすると同時に、民主党は政府の考え方と党の考え方に温度差があると言われていますので、これは野田総理のリーダーシップの下でしっかりと党と政府が一体的になって、我々と話し合いができる環境をつくることが前提条件でなければ、正しい消費税法案のあり方と社会保障の中味が議論できないと思っています。
 一方、自民党内で谷垣総裁が、民主党の消費税法案等についてはマニフェスト違反ですから、まず国民に信を問うて出直すべきだと言ってきたことは正しい論理、意見です。しかし、仮に消費税法案が通った時に解散を勝ち取ることができなかった場合、我々が党内抗争を起こすようなことはあっては、民主党が党内抗争で自らの党内の意見集約が出来ないのと同じように受け取られてしまって、自民党としての建設的な姿勢、意見が埋没します。我々は一致結束して党内抗争がないようにしていかなければならないと考えています。そういうことでなければ党内における国民の支持率も上がっていかない。我々は建設的にきちっと対応していくことが望ましいと思います。
 先日、小渕恵三元総理の13回忌及び小渕優子代議士の励ます会がありました。私は98年の金融国会において、小渕元総理が日本からの金融恐慌を発出させないために、我々は反対でしたが野党案の日債銀、長銀の国有化をして、破たん処理をするという法案を丸のみして、体制をつくって金融再生、日本再生の土台を築いた。だから、野田総理もギリギリの判断を今しなければならないと思っています。
 一方で国民が今政治に求めていることは、決断ができる政治、決められる政治、そして、諸課題を先送りすることなく必ず解決してほしいということだと思います。それは、この消費税の問題であるし、あるいは定数是正と選挙制度、TPPの問題など山積する諸課題について政治が責任を持って解決していかなければならない。責任ある政治を構築していくためには、たとえば、この消費税の問題で国会で議論をし法案が成立した場合、その政治的な勢力を大事にして様々な諸問題を解決できる糸口にしていくことが望ましいのではないかと思っています。
 おそらく、最悪の事態は消費税法案も社会保障の中味も何も決めることができず、解散もすることができなかった場合です。そういうことになったときは、国民は自民党や民主党についてどういう受け取り方をするのかを考えてみる必要がある。そういう意味において、我々の先人は、吉田茂、佐藤栄作、田中角栄、竹下登、橋本龍太郎、小渕恵三と要所要所で政権を担い、時代の要請に応えて責任ある政治を構築してきました。我々が今何をなすべきかを政治家として、あるいは伝統ある政策集団としてきちっと対応していかなければならないと思います。
 消費税については、とかく政治家は距離を置きたい気持ちでやってきたけど、竹下元総理にしても橋本元総理にしても敢然と国家国民のために命を懸けてチャレンジをしてきたことを忘れてはいけない。そういう思いで後半国会、国会の審議の状況、そして、民主党の対応の状況、世論の状況を見ながら正しい方向に我々が先頭を切る形でもいいし、我々が世論を誘導する形でもいいし、しっかりと方向を間違うことがないようにしなければならないと思いますので、一致協力して対応していきたいと思います。
 よろしくお願いします。